左利きの寿命

 これまで左利きは右利きに比べ寿命が短いとずっと信じていた。ところが下記の記事を見てそれが怪しいものであるとわかった。

不吉な統計:左利きは早死?

20世紀の間、左利きの比率は上昇し続けてきた。左利きであるかどうかは比較的遺伝的に決定されているのかもしれないが、20世紀初頭には子供たちは右利きに矯正されることが非常に多かった。その結果、多くの「生まれつきの」左利きは右利きとして振る舞うようになり、右利きの大人として認識されることとなった。しかし時が経つにつれ左利きへの社会的な圧力は減少し、左利きとして振る舞う人の比率は上昇してきた。


つまり若い人ほど左利きの割合が多いということ。

さてここで1990年に死亡した人々のランダムサンプルをとるとしよう。このサンプルである人は若くして死に、ある人は年老いて死んだであろう。この高齢で亡くなった人たちのうちの左利きであった(と申告された)人は若年死亡者よりも少ないであろう。なぜならこの人達は左利きであることが抑圧された時代に育っているからである。


以下分かり易い思考実験の例。

最近亡くなった人の遺族に次のような質問をするのである。「故人はハリー・ポッターシリーズをお読みになったことがありますか?」と。悲劇的に若くしてなくなった人(例えば12歳)のグループでは90代でなくなった人のグループに比べて明らかに多くの人がYESと答えるであろう。


統計は、簡単に信じてはいけない良い例ですね。

tag : 左利き 寿命 統計

人工知能の応用

似顔絵作成プログラムをニューラルネットワークで作ってみたい。

顔写真から特徴を抽出し、線画に変換する。
特徴抽出の手法は試行錯誤に行い、人が見て良いと思ったタイミングで
報酬信号を与えることにより、改善されていく。

tag : 人工知能 似顔絵 ニューラルネットワーク

漢字が書けなくなった

 漢字を読むことには不自由しないが、書けなくなって久しい。「読む」という行為は毎日行っているが、「書く」という行為は滅多になしい(パソコンでの入力行為は含めない)。「書く」という行為を行わないと、その記憶が薄れていくのだろう。

 つまり「読む」「書く」という行為に使われる記憶は別々にあるのだろう。たとえば人の顔を正確に認識できても、その人の顔を書くことは出来ない(出来る人もいるが)のと同じと思われる。

 「読む」ときに使われる記憶は、他と区別が出来る程度に曖昧なものと思う。たとえば10円玉と100円玉は簡単に区別できるが、正確に「書く」ことは出来ない。区別するために必要な特徴までは記憶されるが、それ以上は(無意識だが)積極的に捨てられている可能性がある。「読む」ときに使われる記憶は、記憶の分類で言えば、宣言的記憶の意味記憶に保存されるのであろう。

 一方「書く」ときに使われる記憶は、手続き記憶であろう。自転車の乗り方や水泳と同じである。しかし「書く」という行為は「読む」あるいは「聞く」「話す」という行為と密接に関連(連想)があり、他の手続き記憶とは違う。また自転車の乗り方は一度覚えると忘れないが、「書く」ほうはそうでもないようだ。ただし漢字は多すぎるので比較できないかもしれない。

 簡単な漢字であれば、「読む」という行為の記憶をワーキングメモリにとどめ、それを元に手続き記憶に頼らなくても書くことは可能であろうが、複雑な漢字(例えば「薔薇」など)は、ワーキングメモリに呼び出された記憶は10円玉のように曖昧で、「書く」ことはできないであろう。やはり漢字の書き取り練習は必要と思われる。

 「話す」という行為も基本的には「書く」と同じく手続き記憶と思われる。昔同僚の中国人から聞いた話だが、親戚に朝鮮族の人がいて、その人の話を理解することはできるが、自分は話すことが出来ないと言っていた。「話す」という行為を行ったことがないからだろう。外国語の習得にはこのあたりの記憶の違いを考慮して、学習指導すれば効率的になるのではないだろうか。
 

tag : 漢字 記憶

夢が記憶に残らないのはなぜ?その2

目が覚めたらなぜ「夢」は忘れてしまうのか?
──夢が記憶に残らない理由


こちらの説によると、

記憶は人間が生きるために存在していますが、の中の現象や行動は現実の生とかけ離れているからです。そのため、目が覚めるとほとんど記憶していないのです。


とあるが、科学的説明にはなっていないと思われる。
例えば覚醒時の行動を伴わない単なる思考・妄想でも十分記憶可能である。



Newtonの2012/5号を立ち読みしたところ、睡眠中外部刺激は視床でブロックされ(大脳皮質まで届かない)、また判断など行う前頭前野の部分の活動は低下しているそうである。

この2つが夢と記憶の関係に大きく関係しているようだ。

関連記事:
夢が記憶に残らないのはなぜ?
夢が記憶に残ると都合の悪いことは?

tag : 記憶

夢が記憶に残ると都合の悪いことは?

夢が記憶に残らないのはなぜ?」でと海馬との関連について記述したが、そもそも記憶に残った場合、都合の悪いことがあるだろうか?

2つ思いついた。

1) のようなあまり重要でない(と思われる)記憶のために脳のスペースを割くのは効率的ではない。

2) 覚醒時の記憶と混同してしまう可能性がる。

このような理由から、記憶に残らなくなったのではないか。

関連記事:
夢が記憶に残らないのはなぜ?
睡眠と記憶の定着

tag : 記憶

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sai

Author:sai
宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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