子どもはなせ独り言をいうのか

過去の独り言に関する研究は、ピアジェとヴィゴツキーのものがある。

ピアジェ

独り言は正常な認知発達において全く積極的な役割を果たさない
幼児が自己中心的発話を行うのは、他人の視点が想像できないからだ
子どもが本当の意味での社会的相互関係をもてるようになると、独り言は次第に消える



ヴィゴツキー

知的発達の過程でもっとも重要な瞬間は、それまでは全く独立していた2本の発達ラインである発話と実際の行動が収束する際に起きる
初期の社会的コミュニケーションが独り言を引き起こす
社会的コミュニケーションが、人間独特の高度な認知プロセスを生じさせる



最近の研究では、ヴィゴツキーの見識に近い結果が得られている。

ピアジェの焦点であった自己中心的発話はめったに起きないことがわかった
私たちが耳にした発話のほとんどは、ある子どもの行動を表現するか、あるいは指示するためのものだった
家庭環境や文化の違いにより、子どもが独り言を言う時期や頻度に差がある
自己誘導が独り言の中心的機能である
スキル向上で独り言が減る
独り言は健全で適応性のある不可欠な行動である
一部の子どもたちは独り言を他の子どもより頻繁に、また長期間にわたって用いる必要がある



以上は下記より




私は独り言を以下のように考えている。


独り言と内言は基本的に同じものである
脳がまだ発達途上であるため、内言をうまく使えない子どもの頃に独り言が多く見られる
内言は、バデリーのワーキングメモリモデルにおけるサブシステムである音韻ループ(音韻貯蔵庫、構音リハーサル)を使い、子どもは特に構音リハーサルが未発達のために、独り言が多いと考える
音韻貯蔵は左の下部頭頂葉(ブロードマン40野)、構音リハーサルは左の下前頭回(ブローカ野、ブロードマン44野)が関わっているらしい
独り言も内言もそれを発する以前に、その内容は無意識のうちにできており、発することによってその内容を意識できる

①無意識の考え → ②独り言(内言)→ 聴覚(内言聴覚?)→ ③意識できる(その結果①と②と③が連合記憶される)

関連記事:
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tag : 独り言 内言 意識 無意識

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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