赤ちゃんはなぜサルの顔を識別できるのか

9ヶ月以前のヒトの赤ちゃんは、サルの個体識別ができるという。ヒトの大人は飼育員だったり、よほど個体に違いがなければ識別できない。

識別できているかどうかの実験方法は、まずサルの写真を赤ちゃんにじっくり見せ、次に違うサルの写真を見せる。赤ちゃんは新規刺激に注視する傾向があり、新規の写真のほうをより注視することから、識別していると判断している。
大人の場合は、どちらも均等に見ることから識別できていないと判断される。

なぜこのようなことが起こるのか。
私の仮説は、赤ちゃんにはまだサルの明確な長期記憶がないからだと思う。
サルの長期記憶が明確にできていないため、どちらのサルの写真も新規刺激なのである。
大人の場合は、どちらの写真からもサルの長期記憶が想起されるため、どちらも新規刺激とはならない。

てんかん手術で海馬を切除したことにより、健忘症(手術2年以上前のことは覚えているが、手術後の出来事は数分前のことも記憶できない)となったH.M.氏は、後年鏡で自分の顔をみると驚愕したという。鏡には自分の顔が映ることを予測(若いころの自分)したが、鏡の中の自分の顔と一致せず、鏡の顔が新規刺激となったためであろう。

赤ちゃんがサルの個体識別できるのも、これと同じ原理ではないだろうか。
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tag : 赤ちゃん サル 個体識別

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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