一次視覚野の2つの活動ピークと意識の成立

 画面上に一様な模様を提示して、それを見ているサルの一次視覚野の神経細胞活動を記録すると、最初の活動のピークは画面上に刺激を提示してから30ミリ秒後に起こり、100ミリ秒前後でまた活動が増加する。

 模様が変化した方向に目を向けるという課題で、サルがこの模様の変化を見落としたときには、最初の活動のピークが正常のままなのに対して、ふたつめの活動のピークが低下することがわかった。高次領域から一次視覚野に戻ってきた信号が十分に強くないと模様の変化に気づかないと考えられる。

 ヒトを対象とした磁気刺激という手法で、一次視覚野のふたつめの活動のピークだけを抑制すると、視覚刺激の判別能力が低下した。高次領域へ行った信号が一次視覚野に戻ってくることが、視覚的意識の成立に必要であることが証明された。

 しかしなぜ信号が戻ってきたら、私たちが主観的に体験する意識が成立するのか、についてはまったく明らかになっていない。

詳しくは、
心の脳科学―「わたし」は脳から生まれる (中公新書)



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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 一次視覚野 意識

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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