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言語の遺伝子

 FOXP2という遺伝子で作られるたんぱく質の違い(アミノ酸2個分)が、チンパンジーにはない高度な言語能力を人間にもたらす、大きな原動力となった可能性あるという記事がでている。

人間の高い言語能力はチンパンジーと遺伝子わずか1個の差

 FOXP2言語と関係している遺伝子であるということは前から言われており、この遺伝子に欠落が生じた家系がイギリスにあり、文法障害があるという報告がある。しかし文法障害というよりも音を作るうえでの口の動きの障害と考えられている。

さらに以下のような仮説もある。

発声学習は鳥類とヒト、クジラではっきりと認められるが、その他の動物では見つかっていない。鳥類の脳と哺乳類の脳は基本的な作りが異なるが、発声学習はそれを超えた何らかの共通点を基盤にしているはずである。ごく最近の研究で、発声を学習する鳥とそうでない鳥とで、発声制御にかかわる脳の仕組みが異なることが発見された。発声を学習するカナリア、キンカチョウ、ジュウシマツでは、大脳皮質の運動野にあたる部分の神経細胞と、発声を制御する延髄の神経核(舌下神経核と疑核)とが直接連絡していることがわかった。

 一方、ハトやニワトリなど、発声を学習しない鳥ではこれらの間の連絡がない。この発見から遡って霊長類の脳神経系をみてみると、ヒトでは大脳皮質運動野の顔や口を制御する部分が延髄の疑核と直接連絡を持っているが、リスザルやアカゲザルではこの連絡がないことがわかっている。発声を学習しない動物では、延髄の神経核は、中脳から後疑核を経て連絡を受けているのみで、大脳とは直接つながっていない。

 これらの結果から、発声学習を可能にするには、大脳皮質運動野の顔や口の動きを司る部分と、延髄の発声にかかわる神経核とが直接連絡を持っている必要がある、との仮説がでてきた。」

脳科学の進歩―分子から心まで (放送大学教材)
より




 記事では
「人間とチンパンジーの全遺伝情報(ゲノム)の差はわずか1・2%で、それが知性や言語能力の大きな違いをどう生み出したのか、これまで謎だった」
とあるが、それは今も謎のままで、たった1つの遺伝子で解明できるものではない。
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 言語 FOXP2 発声学習 疑核

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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