ニコチン依存の新仮説

通常の教科書にはニコチン依存について以下のように書かれている。

・タバコを吸うことは快楽であり、心理的な依存が高まる。
・ニコチンの効果に耐性が生じて、より頻繁に喫煙するようになる。
・喫煙の頻度が臨界値に達してニコチンが血液中に常在すると肉体的な依存が始まる。

しかしこれらはすべて推測にすぎず、たった1本でも依存が始まるという仮説が出た。
感作ホメオスタシス仮説」はニコチンが依存性を発揮するのは快感をもたらすためではなく、単に渇望を抑えるというものである。

・ニコチンの作用は渇望抑制であり、摂取し続けると渇望抑制作用が強まる(感作)。
・すると脳はニコチンの作用に対抗するために、離脱関連順応を発達させてニコチン渇望生成系の活動を強める(ホメオスタシス)。
渇望抑制作用が薄れて離脱期に入ると、渇望生成系の働きが勝り、抑制できるもの(タバコ)が欲しくなる。

ただしこの仮説はまだ広く受け入れられているわけではない。

詳しくは、
脳科学のフロンティア
意識の謎 知能の謎 (別冊日経サイエンス 166)

「1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説」


関連記事

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 渇望抑制 渇望生成 感作 ホメオスタシス

コメントの投稿

非公開コメント

No title

あまりに体調不良が続くので、ある日突然、20年間吸ってきた煙草をやめてみました。それからもうすぐ3ヶ月。吸いたくなったら一階まで降りて階段で職場まであがります。
煙草はやめられましたが、アルコールはやめられませんでした。毎日酔うまで飲んでいましたが、月曜から木曜までは禁酒、週末も1日に缶ビール1本に制限しました。
しかし、体調はいっこうに良くなりません。
老化だと気付きました。

Re: No title

600円になったら私もやめるかも知れない。
新着図書情報
2013年11月発売
2013年6月発売
にほんブログ村
にほんブログ村 科学ブログ 脳科学へ
広告
最新記事
お勧めの本
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

sai

Author:sai
宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

リンク
RSSリンクの表示
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
月別アーカイブ