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作業記憶(ワーキングメモリー)と展望的記憶

 作業記憶ワーキングメモリー)の研究にサルを使った遅延反応課題ODR課題)というものがある。

手順:
1) 注視点を1秒間(注視期間)
2) その周囲8カ所のうちの1カ所に手がかり刺激が0.5秒間(手がかり刺激期間)
3) 注視点を3秒間(遅延期間)--この間注視点から目を逸らすとサルに報酬なし
4) 注視点が消え、0.5秒以内に手がかり刺激に眼を動かす(反応期間)--正しければ報酬

・遅延期間中のみ、持続発火するニューロン(遅延期間活動)がある。
・そのニューロンは位置選択性がみられる、他の位置では活動しない。
・その選択性の幅は、おおむね視野の4分の1程度の広さを持つ。
・遅延期間の長さを増減すると、同じニューロンで遅延期間活動も増減する。
・正解できなかった場合は、遅延期間活動がみられない、または途中で消滅する。
・遅延期間活動により保持される情報は、7割が手がかり刺激の位置、3割が眼球運動の方向。
・遅延期間活動は他の課題(遅延見本合わせ課題等)でも見られる。

「情報を一時貯蔵するしくみは遅延期間活動にみられるようなニューロンの持続的な発火活動とし てとらえられることが明らかになっている。」

記憶と脳―過去・現在・未来をつなぐ脳のメカニズム (ライブラリ脳の世紀:心のメカニズムを探る)
より



 約束の時間を覚えて実行するなど、未来にやろうとしている記憶のことを展望的記憶と教科書で分類してるものがある。実はワーキングメモリー遅延反応課題と同じメカニズムで実現されているのではなだろうか。

 遅延期間が長く、活動は弱いと思われるが持続発火するニューロンがあり、実行とともにその活動は消える。
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 作業記憶 ワーキングメモリー 展望的記憶 遅延反応課題 ODR課題

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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