落ち込む哺乳類

人は希望を達成できなかったり、期待を裏切られたりするとがっかりする。これは哺乳類にはみられる現象であるが、他の脊椎動物には見られない現象らしい。

「空腹のネズミに砂糖水を与えると、カロリーがあるので、空腹なネズミは一生懸命飲むようになる。 32%の砂糖水を与えたグループと4%の砂糖水を与えたグループがあり、濃度の高いグループほど勢いよく飲む。途中から32%のグループの濃度を4%にする。ここで節水回数が減少し、もともと4%の砂糖水を飲んでいたグループよりはるかに低い値になっている。
・・・
学習を通じて形成された期待が崩れたことで、変化した後も甘い水を飲んでいるにもかかわらず、「がっかり」したのだ。
・・・
他の脊椎動物でも、報酬量の違いによって行動は敏感に変化する。したがって、がっかり効果が生じないことを、動物の報酬量の違いを知覚できないせいにすることはできない。それらの動物は、 期待した量を減らしても、「がっかりした」といえるような行動の落ち込みはなく、徐々にその量にみあった行動レベルになるか、あるいはまったく変化しない。」

心の輪郭―比較認知科学から見た知性の進化 より

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 哺乳類

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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