馴れと潜在制止

馴れ」と「潜在制止」は、その効果の時間幅に違いがあり、それは脳の回路が別ということなのだう。また「馴れ」は無意識的に働くが、「潜在制止」はある程度意識的な処理が必要と思う。

「動物が、環境の中で何らかの刺激の変化を検出すれば、たとえほかの活動を行っていても、動物は その新規な刺激に注目する。この単純な反射を「定位反射」という。
・・・
しかし、いつまでも同じ刺激に対して定位反射が生じるわけではない。どのような生物でも、同じ刺激が何度もやってくれば、やがてその刺激に対して「馴れ」が生じる。
・・・
しかし、馴れはある程度の時間がたてば消失する。つまり、しばらくその刺激を経験しなければ忘れてしまい、また次回に新たな馴れがはじまる。馴れは一時的な役割しか果たさない。そこが、次に述べる潜在制止と異なる点だ。
・・・
無駄な刺激を積極的に無視し、その刺激には重要な事象のイメージを与えないようにする。このように、選択的にフィルターをかけることを「潜在制止」という。その潜在制止は、脊椎動物の中でも脳の皮質が形成されるようになった鳥類や哺乳類にしか観察されない。」

心の輪郭―比較認知科学から見た知性の進化 より

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 定位反射 馴れ 潜在制止

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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