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海馬シナプスでのLTP/LTD



「脳の情報表現―ニューロン・ネットワーク・数理モデル」
--- 10 シナプスにおける情報処理 --- から

海馬に損傷を受けた患者では順行性健忘症という形で記憶障害がでることが臨床の現場で報告されており、海馬が記憶に何らかの関係をもっていることが示唆されてきた。"シナプス説"に従えば、シナプス部位の機能変化が海馬における学習・記憶の実体であるということになるが、この説では筆者(深井朋樹)らが実際に観察している、海馬CA1領域のLTPおよびLTDについて紹介する。
海馬CA1領域のLTPはearly phase LTP(E-LTP)とlate phase LTP(L-LTP)に分けられる。E-LTPは単一の高頻度刺激によって誘発されるもので、遺伝子発現や蛋白質合成を必要としない変化(可逆的)、一方L-LTPは3回以上の繰り返しの高頻度しより誘発され、遺伝子発現や蛋白質合成を必要とする量的な変化(不可逆的)である。E-LTPとL-LTPはそれぞれ"短期記憶(数時間から数日の記憶)"と"長期記憶(一生の記憶)"モデルの候補にあげられ、その妥当性が発現機序の実体の解析を通じて検討されてきた。
・・・
1Hz程度の電気刺激はLTDを誘導するが、同時にLTPの消失も引き起こせる。さらにLTP誘導と消失は繰り返し起こすことができることも知られている。これらの結果はLTPとLTDはお互いに相補的で可逆的なプロセスにより誘導されうることを示唆するものである。



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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 海馬 シナプス LTP LTD 短期記憶 長期記憶

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Author:sai
宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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