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大脳皮質の神経回路の原則



「脳の情報表現―ニューロン・ネットワーク・数理モデル」
--- 12 大脳皮質神経回路 --- から

1) 大脳皮質の各領域はそれぞれ対応する視床核をもっていて、そこから入力を受け、入力する視床核へ興奮性にフィードバック出力するというきわめて密な関係が存在している。

大脳皮質←→視床

2) ほとんどすべての大脳皮質領域は大脳基底核の線条体(尾状核と被殻)に出力する。基底核の演算結果は主として運動系の皮質領域に視床を介して戻される。

大脳皮質大脳基底核(線条体)→視床→運動系皮質

3) ほとんどすべての大脳皮質領域は脳幹の橋核を介して小脳に入力する。そしてその演算結果は、大脳皮質の運動領域に戻ってくる。

大脳皮質→脳幹(橋核)→小脳→運動系皮質

このような大脳皮質の連絡の一般原則は、皮質神経回路の特性を考えるときに考慮からはずしてはいけない。というのは、皮質局所の情報処理がもし40Hz程度のスピードで行われていると仮定すると、こうした視床・線条体・小脳への入出力も同程度の時間(~25msec)で十分可能になるからである。つまり、これらの皮質下部位は空間的には遠いのだが、時間的には皮質内と同程度の距離にある。したがって、大脳皮質で情報処理がなされてその結果がこれらの皮質下部位に伝達され、またそれらの部位での情報処理が終わると皮質に戻されて次のステップに進むというシリアルな描像はあまり正しくない。反対に、皮質内で情報処理をしているまさにその時間スケールで、並行して皮質外で処理された情報が皮質情報処理に影響すると考えなくてはならない。いいかえれば、皮質とそれに直結する皮質下部位とを、一塊となったダイナミカルなシステムとしてとらえなくてはならないということになる。こういった描像は、離れた皮質領域間でも同様に考慮しなければならないであろう。



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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 大脳皮質 神経回路 大脳基底核 視床 小脳

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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