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「ことばの意味を理解」とは?

人工知能 400大学で合格圏内に 2013年(平成25年)11月23日

記事要約:

東京大学合格を目標に、国立情報学研究所などが中心となって開発を進めている人工知能「東ロボくん」が、大手予備校のセンター試験の模試を初めて受験し、900点満点中387点を獲得して、全国およそ400の大学でA判定を獲得する成績を収めました。

どうやって問題を解く

例えば、歴史では、質問文にあることばの中から「邪馬台国」といった固有名詞やそれに関係がありそうな「統治」や「人物」といった単語をキーワードとして選び出し、複数のキーワードが教科書の中で最も多く出現する場所を段落の単位で探し当て、最も関連性が高い文章を4つの選択肢の中から見つけ出し正解として回答します。
一方、数学では、東ロボくんのプログラムは、日本語の質問を数式に変換してその意味を正確に理解したうえで問題を解こうとします。

人工知能研究の現状と課題

人工知能の研究は、60年以上前から行われていますが、16年前の1997年、IBMのコンピューター、「ディープブルー」がチェスの世界王者に勝ち、また去年、IBMの大型コンピューター「ワトソン」が、歴代最強のクイズ王に圧倒的な強さで勝利しました。日本でも、ことし3月、将棋のソフトが現役のプロ棋士に勝利しました。

しかし、今の人工知能にとって極めて難しいのは、ことばの意味を理解することです。例えば、ことばの言いかえや要約をするといったことができません。「東ロボくん」は、ことばの意味をより正しく理解できる次世代の人工知能を目指そうと開発が進められていて、数学などの科目では質問の意味をある一定の範囲まで正しく理解して問題を解くことに成功しています。
「東ロボくん」の研究開発チームのリーダーで国立情報学研究所の新井紀子教授は、「ことばの意味を理解し、言いかえや要約にも対応できる人工知能が開発できれば、インターネットの検索エンジンなど、身の回りのコンピュータープログラムがすべて大きく進化する。人間の働き方など社会に大きな変革をもたらす技術で、東ロボくんの開発を進めることがこの分野で世界をリードすることにつながる」と話しています


皮肉に聞こえるかもしれないが、人工知能開発の反面教師としておもしろい記事である。



例えば数学では、日本語の質問を数式に変換してその意味を理解し、問題を解くことができます。しかし、問題文が長くなると理解が不正確になり間違うことが多くなるということです。このため、質問文が短い「数学I・数学A」や、あらかじめ記憶した知識を引き出して問題に答える日本史や世界史では比較的高い得点となりましたが、国語や英語など、質問の文章がより長く、あいまいな表現が多く含まれるものになると、正しい答えを出せなくなるということです。


そもそも何をもって「意味を理解」と言っているのであろうか。正解できれば「意味を理解」したと定義しているように思える。


このプロジェクトのリーダーで国立情報学研究所の新井紀子教授は、「人のことばの意味を理解できる次世代の人工知能が出来れば、人の働き方など社会は大きく変化する。長期的な目で開発を進め、世界をリードする人工知能に育て上げたい」と話しています。


果たして「意味を理解」に向かって開発を進めているかどうか疑わしいが、そもそも「意味を理解」を目標にすべきであろうか。「意味の獲得」を目標にすべきではないだろうか。「意味の獲得」即「意味の理解」と私は考える。


「東ロボくん」は今回、受験した7つの科目それぞれについて違う解き方をしています。これは、東ロボくんのプログラムが科目ごとに分けられて、それぞれ別の研究者が開発を進めているためです。


まず7つの科目の識別くらいできなければならない。また7つの科目以外でもそこそこ解答できるように作るべきである。


質問文にあることばの中から「邪馬台国」といった固有名詞やそれに関係がありそうな「統治」や「人物」といった単語をキーワードとして選び出します。


関連のあるキーワードをどうやって選び出すのか。人で手で定義するのであればプロジェクトに先はない。統計的に選んでも足りない。


そのうえで、東ロボくんは、選び出した複数のキーワードが教科書の中で最も多く出現する場所を段落の単位で探し当てます。そのうえで、探し出した段落と最も関連性が高い文章をセンター模試の4つの選択肢の中から見つけ出し正解として回答します。


人は100%の確信をもって解答できる。この方法では(ワトソン君でもそうだが)100%の確信はない。


東ロボくんの中には、日本語をコンピューターの言語に訳すための辞書があらかじめ入っています。試験でよく出てくる「実数」といった名詞や、「が」や「を」といった助詞をこの辞書を使って翻訳し、その意味や文の中での役割を数式で表せるようにしたうえで、問題を解いていくのです。


このような内部に辞書を持つ方式で「意味を理解」しようとする試みが無駄に終わるのを、研究者はいつになったら理解できるのか。


ことばの意味を理解し、言いかえや要約にも対応できる人工知能が開発できれば、インターネットの検索エンジンなど、身の回りのコンピュータープログラムがすべて大きく進化する。人間の働き方など社会に大きな変革をもたらす技術


これは確かだと思う。しかし「ことばの意味を理解」とは何かを、真剣に考えることが先であろう。
そして東大合格は、真の目的に対して遠回りだったことに気づくべきである。


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Author:sai
宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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