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遺伝子とシンボルグラウンディング

赤ちゃんの言語発達、関連遺伝子を特定

 英ブリストル大学(University of Bristol)の疫学者らが率いる研究チームが発表した論文によると、「ROBO2」と呼ばれる遺伝子にある特定のDNA配列は、子どもが発話を始める初期段階で習得する単語数に関連しているという

 ROBO2は、言語発達や発音に用いられている可能性がある脳細胞の中の化学物質を誘導するタンパク質を制御している。

 論文によると、ROBO2は、これまで失語症や言語関連の障害に関係するとみなされてきた第3染色体の領域に存在するという。また、ROBO2のタンパク質は、読むことや言葉の音を覚えることに関する問題に関連するとされてきたROBO遺伝子群の同類タンパク質と相互作用する。

 幼児は通常、生後10~15か月くらいで単語の形成と発話を始める。英語圏の幼児は生後15~18か月で、使える単語数が50語ほどになる。生後18~30か月では約200語になり、単語を組み合わせたより複雑な文法構造の言葉の形成が始まる。ROBO2は、1つの単語で話す「単語会話」の初期発達段階に特異的に作用しているとみられている

 ROBO2の遺伝子機能が、隣接する他のDNA変異からどのような影響を受けるかや、学習行動にどのように関与している可能性があるかを解明するためには、さらなる研究を重ねる必要がある。また、他の単体または複数の遺伝子が言語の習得に関与しているかどうかを調べることも、今後の課題の一つだ。

 今回の研究では、欧州系の幼児1万1000人近くについて、遺伝子の比較調査を行った他、1語会話から2語会話に至るまでの段階における学習の発達状況を観察した。



人におけるシンボルグラウンディング」で、

「概念的制約」とは、人は概念についての「素朴理論」を持っており、これが「制約」となって、あり得ない可能性を最初から排除しているというものである。


最近の認知発達心理学のめざましい発展により、乳幼児がそれぞれの存在論的カテゴリー特徴づける「概念的制約」のすべてとまではいわなくても、骨格となる重要な部分の知識を教えられずして持っていることが明らかになってきた。


子どもは知識が全くゼロの状態からことばの学習に臨むわけではない、として概念的制約という仮説を上げたが、子どもが初めに覚えることばは、存在論的区分(動物、物質など)よりもずっと詳細に分割された(犬=ワンワン、車=ブーブーなど)概念である。
子どもがこのように詳細に分割された概念に対応づけるためには、概念的制約に加え、ことばがどのように概念に対応するかについての知識が制約として必要になる。


と紹介したが、これらの制約(事物全体バイアス、事物カテゴリーバイアス、形状類似バイアス、相互排他バイアス、コントラスト原理など)と、先の遺伝子は関連しているのかもしれない。
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tag : シンボルグラウンディング ROBO2

イヌにおけるシンボルグラウンディング

イヌに多少のことばを(単語)を教え込むことは可能だ。しかし、意外なことに、イヌがどれくらいの数の単語を習得可能かは、まじめに調べられたことがなかった。イヌが驚くほどの単語の習得能力をもつことが示されたのは、2004年になってのことである。
実験を行ったのは、マックス・ブランク進化人類学研究所(ドイツ)のユリアネ・カミンスキーらのグループである。相手はリコという名の10歳になるオスのボーダーコリーである。リコは、幼い時から飼い主が言うものをもってくるように訓練された。飼い主によれば、250語がわかるという。カミンスキーらは、これを厳密な実験条件下で調べてみることにした(おそらく彼らも、250語わかるという飼い主のことばを最初は疑っていた)。部屋に10個の異なる品目を並べ、リコをその部屋に待機させておき、隣の部屋から(つまりリコには飼い主が見えない状態で)飼い主が単語を読み上げた。10種類の品目を20セット(200語)用いてリコをテストしたところ、リコはほぼ正しい品目をもってくることができた(正解率92.5%)。これは驚異的な能力である。しかも読み上げる単語のなかにひとつだけ未知の単語を入れておいた場合には、その単語の品目をもってくることができた。つまり、聞いたことのない単語と知らない品目とを結びつけることができたのだ。


「ヒトの心はどう進化したのか」から



「しかも読み上げる単語のなかにひとつだけ未知の単語を入れておいた場合には、その単語の品目をもってくることができた。」とあるが、これは先の記事(「人におけるシンボルグラウンディング」)の「コントラスト原理」と同じである。
「コントラスト原理」を使っているということは、イヌは他のバイアス(事物全体バイアス、形状類似バイアスなど)も使ってことばを獲得しているのかもしれない。

tag : シンボルグラウンディング コントラスト原理

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Author:sai
宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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