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直接プライミングの特徴



「記憶の心理学」から

プライミング効果とは、一般的にいえば、先行刺激の認知が後続刺激の認知処理を促進することである。プライミングの実験には、単語完成テストが用いられることが多い。先行刺激のプライム語と、後続刺激のテスト語(ターゲット語)が同じ場合を直接プライミングといい、異なる場合を間接プライミングという。
直接プライミングには以下の5つの特徴がある。

1) 想起意識がない

実験ではプライム語を一度だけ、覚えようとしない状況で見せられ、ほとんどそのプライム語を想起できないときに、単語完成テストを言葉の調査などと言われ行われる。完全に忘れてもできるというのがプライミングであるが、実際の実験では忘れていないということもある。

2) エピソード記憶とは独立である

96の単語を5秒間づつ見てもらい(「記憶してください」とは言わない)、1時間後、1週間後に単語完成テスト、再認テストを行う。 顕在記憶(エピソード記憶)を測定している再認テストの成績は、1時間後から1週間後にかけ、低下していたが、潜在記憶(プライミング)を測定している単語完成テストの成績は低下していなかった。

1時間後1週間後
再認テスト5723
単語完成テスト4847
(プライム語がない単語完成テストの正解は30前後)

意識的記憶と無意識的記憶とは、その記憶のされ方について対応していない。

3) 効果は長期間にわたって保持される

ほんの2,3秒間、それも1回だけ見るという経験の効果が、最大1年半後でも単語完成テストに現れるという研究がある。テストは異なるが、17年間保持されているということが実証されている。

4) 意味的処理よりも知覚的処理が重要である

プライム語ひらがな(「だいどころ」)、単語完成テストひらがな(「だい□□ろ」)のほうが、プライム語漢字(「台所」)、単語完成テストひらがな(「だい□□ろ」)よりも成績が良かった。ひらがなの「だいどころ」と漢字の「台所」では、意味は同じであるが、表記様式という知覚レベルで異なっており、それがプライミングの大きさの差となった。つまり、直接プライミングでは意味的処理よりも知覚的処理のほうが重要だという結論になる(ただし漢字条件でもプライミング効果は認められた)。

5) 年齢による差はほとんどない

プライミング効果は2,3歳の頃から見られ、高齢になってエピソード記憶の力が弱まっても、プライミングを含む潜在記憶は衰えない。
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : プライミング 潜在記憶 単語完成テスト

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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