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サッケードとクロノスタシス

 眼球運動には、反射と随意運動があるが、前者の例として前庭動眼反射視機性眼球反応、後者の例としてサッケード眼球運動滑動性追跡眼球がある。

・反射
 前庭動眼反射は、頭の動きを補償する姿勢保持の反射である(本を読んでいる時に頭を動かしても、この反射により字を読めるが、本を動かすとそうはいかない)。視機性眼球反応は、動物をとりまく外界の大きな動きに対して生じる姿勢保持の眼球運動である。前庭動眼反射視機性眼球反応は、前庭核と小脳の神経回路を共有する。

・随意運動
 滑動性追跡眼球とは、ゆっくり動く視標を網膜の中心窩で捉え注視する運動で、霊長類で特異的に見られる。サッケード眼球運動は、視野の周辺部に提示された視標を、ステップ状の速い眼の動きによって捉える眼球運動である。サッケード眼球運動は、ネコやサル、ヒトによく発達している(げっ歯類では眼よりも頭の運動を用いる)。遠くに見える動くものを注視しようとするとき、まずサッケード眼球運動が生じて視標を中心窩の近くにもっていき、さらに滑動性眼球運動を用いて、視標を中心窩で捉える。サッケード眼球運動の制御には、脳幹、上丘、小脳と前頭眼野が関与する。

詳しくは、
認識と行動の脳科学 (シリーズ脳科学)



 サッケードには一回ごとに必ず一定の時間が必要になるが、視界があちこちに絶えず移動するということも、目の前が真っ暗になって何も見えなくなるということもない。

 このサッケードの影響を消すために、脳は目の動いている間に送られる視覚情報を無視している。つまり、情報のない隙間ができるわけだが、脳はこの隙間を、後から時間を遡って埋める。隙間を埋めるには、目の動きが止まってから得られた情報を利用する。

 例えば視点を大きく移した後に目を時計に止めると、秒針がいつもより長い時間をかけて動くように見えるといった現象である。これは錯視の一種で「クロノスタシス」と呼ばれている。

 クロノスタシスは、長い間視覚だけの現象と考えられてきたが、聴覚でも触覚でも確認された。 

詳しくは、
つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?


「情報の隙間を埋める脳」より
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 前庭動眼反射 視機性眼球反応 サッケード眼球運動 滑動性追跡眼球 クロノスタシス

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宮城県出身。寅年生まれ。おうし座。B型。左利き。赤緑色盲。たそがれのプログラマー。

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